最新・首都圏の賃貸事情

賃貸価格上昇

細野 純一

筆者 細野 純一

不動産キャリア32年

不動産に携わって、およそ32年。総合デベロッパーで、宅地造成。土地有効活用。建物一括借り上げ、マンション分譲、用地の計画買収、不動産コンサルティング事業にかかわりました。また、店舗・倉庫・別荘地の仲介、借地権の売買などもかかわったことがあります。

2026年第1四半期 賃貸市場のポイント

① 全国的に賃料上昇が継続

  • 新築マンション募集賃料は、札幌市のファミリータイプ(70㎡帯)を除き、全国主要都市の全エリア・全タイプで前年同期を上回った。
  • 特に福岡市の上昇率が突出。
    • 55㎡帯:前年比10%超上昇
    • 40㎡帯:前年比9%超上昇

② 東京23区も高い上昇率を維持

  • 全面積帯で前年比7~8%台の上昇。
  • 従来伸びていたファミリー向け・高額賃貸は伸び率がやや鈍化。
  • 一方で単身向け住戸(ワンルーム・1K等)の需要が強く、賃料上昇が加速。

③ 人口流入が賃料を支える

  • 東京23区への人口流入は継続。
  • 東京都下や大阪市でも流入超過が続く。
  • 高家賃に対応できない層は郊外へ移動し、
    • 埼玉県
    • 千葉県
    • 神奈川県
    • 東京都下
      などの周辺エリアの賃貸需要を押し上げている。

④ 供給不足がさらに深刻化

  • 建築費高騰
  • 土地価格上昇
  • 工期長期化
  • 中東情勢(イラン戦争)による建材コスト上昇懸念

これらにより新築供給はさらに難しくなっている。

⑤ オーナーは「稼働率より賃料重視」

  • 建築コスト回収のため新築物件は高家賃設定。
  • 繁忙期(1~3月)でも満室化を急がず、
  • 空室を多少許容してでも賃料単価を維持・上昇させる運用が主流。

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